とある私が尊敬する人からこんな言葉を聴きました。
「何かあると困難事例と 言う人がいますが、
それは困難事例ではなく、情報不足によるものである。」
本当にその通りだと思います。
私たちは、
日ごろのアセスメントの中での情報不足から
支援介入が難しくなっているケースが少なくありません。
それにより対人援助職自らがそのケースを困難事例に仕立て上げてしまっています。
まずは必要な情報収集し整理していきましょう。
私が面談時に情報を集めること以外に注目していることは以下の点です。
- ・生活歴の把握
- ・その人と周囲の人が困っていることを整理
- ・私が関わることで変えられるか、そうでないかを整理する
それでは解説していきまーす。
生活歴の把握
以前も記事にしましたが、
生活歴を把握することで
相手の価値観を把握することができます。
価値観を把握することの大切さはこの記事を参照してください。
下をクリック↓
その人と周囲の人が困っていることを整理
相手が物事をどう捉えているかを把握することで
意向に沿った支援が行えます。
同時に、周囲の人が困った状態になっていることも
把握し整理しましょう。
よくあるのが、
- 周囲の人の意向に沿って支援を進めてしまう。
- 支援者側が困らないように、方向性を決めてしまう。
この考え方こそが、困難事例を作り出しています。
上記に当てはまっている困難事例で困っているのは、
利用者さんではありません。
周囲の家族や支援者側です。
周囲の家族や、支援者側の意向で方向性を決めてしまうと、
本人は困っていないのになぜそれをしないといけないのかが
理解できないことがあります。
意向の反映にはそれぞれの意向を取り入れるように注意しましょう。
私が関わることで変えられるかそうでないか
生活歴で価値観への理解を深め、
現状の困っていることの整理が出来たら、
最後に、
援助職の関わりで変えられることか、そうでないことなのか
を整理する必要があります。
利用者さんの意向は提案して促すことは出来ても
変えることは出来ません。
変えられないことにいくら時間や労力を割いても
それは時間とエネルギーの無駄遣いになります。
その他のできる方法を考えましょう。
出来ることを尽くした上で
生き方を選択するのは、
利用者さん本人なんだという気持ちで気楽に考えましょう。
まとめ
- 生活歴を把握し相手の価値観を理解する。
- 意向の反映にはそれぞれの意向を取り入れる
- 自分の力で変えられることとそうでないかを見極める(やるべきことをしないこととは違います。)
今、困難事例を抱えてきつい思いをしている方へ
少しでも届けばいいなと思いながら記事を書くことを終わろうと思います。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
みなさん、大好きです。